生活の不満・不便を「家づくり」で解消したら、些細なストレスが減って断然幸福度が上がった話

2021年10月18日

家づくりを始める方に向けて、私が最も伝えたいことは2つ。

  1. 生活に不満や不便があるなら、新築はそれを解消できる絶好のチャンス
  2. 不満・不便の改善は発生頻度の高いものから優先的に解消すると劇的に生活が楽になる

偉そうだと思われた方がいたらすみません…
でも、もし友人に「家を建てるから何かアドバイスない?」と言われたら、被せ気味にこの2点を即答すると思います。
いかに毎日の負担やストレスを「家づくり」によって減らせるか。
これを意識して家づくりに臨むことにより、日常生活の満足度が違ってくる非常に大きな分岐点だと私は感じました。

ですので、まず今回は1点目の「生活に不満や不便があるなら、新築はそれを解消できる絶好のチャンス」についてお話ししたいと思います。

ちなみに私が感じていた不満点の一例と、その改善策はこちら
・キッチンが狭くて調理器具の置き場所がない(同時進行で料理できない)→270cmのワークトップ採用
・そもそも排水溝などの設備が古すぎて不衛生、掃除もキリがない→ごみ受けを2個用意し、毎日交換、洗浄し乾燥
・コンロのトップとか五徳とか、とにかく油汚れや吹きこぼれた際の掃除がしんどい→IHコンロ採用
・食後の食器洗いがとにかく負担、手荒れもするし、時間が勿体無い→大型食洗機採用

生活の不満・不便は家づくりで解消できる

現状に不満・不便があるなら、そもそも家を建てる段階でその不満や不便が起こらないような間取りにしたり、不満や不便の程度や負担を軽くしたり、何かしらその点を改善できる可能性があるよね、ってことです。

賃貸物件に住んでいた時の話ですが、私はアパート特有の狭さがもたらす毎日の家事のやりづらさが本当に心理的な負担でした。特にキッチン。狭いキッチンは、本当に食事づくりの意欲がなくなります。

例えば、収納する場所も仕舞う場所もないから、調理スペースやコンロ周りに調味料を直置きしていました。だからまな板を置くだけで調理スペースがすでに満杯。料理が出来上がっても、盛り付ける時にお皿を並べて置けるような広さがなく、作業効率も落ちて、いちいち物を寄せたり片付けたりで流れが止まるからチャッチャできない。品数も作れない。部屋は寒くてせっかく頑張ってつくったごはんもすぐ冷める。
おまけに、油で汚れてもいちいち色んな物を移動させないといけないから作業台を拭くにもそこまでの工程が多くて手間だし、掃除しづらい。
やっとごはんを食べて休憩したくても、食器を下げたらすぐ洗って収納するところまでやらないと流しが満タンだし、洗っても乾かすために放置しておく場所すらない。そのせいで洗い物のハードルが高くなる一方ーー
パッと思い付くだけでも、キッチンひとつでこんなにたくさん不満があって、もう、もう、本当に、キッチンについては何から何まで悪循環でした。

だから私は、絶対にキッチンは広くて、快適な環境を整えたいと心に決めていました。具合的には、調味料用のニッチを付け、料理を盛り付ける際にはお皿を並べて置ける広さのキッチンを選びました。ズボラなくせに、流しに食器が溜まっている状態が好きではないので、食洗機は迷わず導入。設備や環境に投資することで、全てとは言いませんが、キッチンに関する不満や不便、負担の大部分は解決できました。

まずは不満点を細かくリストアップ


日常生活の不満や不便、家事を担う負担なんて当たり前じゃん!と思うかもしれませんが、意外にそうではないと思うんです。家事って負担だなと思っても「やらなきゃ」っていう使命感や義務感で、ついつい当たり前に無理をしてしまうもの。何を隠そう、私の場合がそうでしたし、まあそういうものでしょって節がありました。

「今は面倒だけど、新築したら毎日丁寧にキッチンリセットするしね!」って意気込みがちですが、私の場合は私自身が変わるよりも、環境を、設備を、導線を変えるほうが簡単という結論にあっさりと達して「新築したらキッチンリセットが簡単にできるようにしよう!楽できるようにしよう!」って考え直しました。


人生で我が身に起こるとは想像もしていなかった突然の家づくり。
ず〜っと古い住まいで過ごしてきたためか、新築には相当な憧れがあり…
白状するのも恥ずかしいのですが、最初は家を建てることにかなり舞い上がって、新築に向けて想いを巡らせては「ハンモックを吊るして〜」とか、「休日には庭にテントを立てて〜」とか…
いや、実際、夢を膨らませること自体は全然、全く、一切問題ない。
家を建てるのであれば、もちろんおしゃれにしたいし、やりたいことだってあるし、憧れだってある。
でも、ハンモックやテントの実現に辿り着くまでにはまだまだ道のりがあって、最初に何から始めたらいいかわからないという場合には、今の家に対する不満を一つひとつ書き出してみると、どういう生活を送りたいのか、そのために必要なものはなんなのか、家づくりのコンセプトのようなものが見えてくるかもしれません。

改善すべき不満は実生活の中で見えてくるもの。家族が増えて住まいが手狭になったとか、通勤や家賃について自分のエネルギーや時間、お金を割くことに疑問があるとか、暑い・寒いなど室内環境が快適ではないとか。
人によって求めるものは違うと思いますが、より良い家づくりを実現するために、今ある不満がきっと最高に役立つはずです。

ちなみに、料理が苦にならなくなった私のある日の夜ごはんづくりの様子はこちら↓

帰って来てからの夜ごはんづくりは時間勝負なとこある